オープンコースウェア [Diary]

突然ですが、「オープンコースウェア」をご存じですか?

簡単に言うと、大学や大学院で行われた講義をインターネット上に無償で公開する取り組みです。

私はそういう取り組みがあることは何となく聞いていたのですが、
行っている大学数が増えてきて、提供しているコンテンツも充実してきていることを最近知り、休憩時間にいろんな大学の建築・都市計画関係の講義データを閲覧しています。


オープンコースウェアの先駆けとなったのは、アメリカ合衆国のマサチューセッツ工科大学(MIT)です。
ここのサイトは、先駆けだけあってかなり充実していて、講義ノートや演習風景の写真だけでなく、講義によって実際の講義を撮影したビデオも公開されています。

MITには、Architecture and Planningという建築・都市を学ぶくくりの中に、Architecture、Media Arts and Sciences、Urban Studies and Planningの3つの学部(専攻)があり、それぞれの学部と大学院の講義が閲覧できます。

MITオープンコースウェア01.png
『Free Online Course Materials | MIT OpenCourseWare 』より

建築学生の私としては、計画・設計のスタジオ風景の写真を見たら、ちょっとした刺激になりました。
また、MITは工科大学なので、意匠や計画以外の構造や設備の講義もあって、その内容がフルスケールの模型を作ったり、フィールドワークに出かけたりするみたいで楽しそうです。

近年は、日本の大学でもオープンコースウェアに取り組んでいる大学が増えてきて、調べたら北海道大学もサイトが整備されていました。
残念ながら建築都市コースの講義は公開されていませんでしたが、教養の科目や専門課程の講義が公開されていて、Podcastも配信されていました。


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World Wide Webの普及により、様々な情報に自由にアクセスできるようになって久しくなり、とうとう大学という檻に閉じられていた学問に関しても、大きく門戸が開かれるようになりました。

知りたいこと学びたいことが自由に享受できる時代になった今、私は常に「今、自分は何ができるようになりたいのか、そのために何を学びどんな情報を得るべきなのか」を意識して情報にアクセスしたいと思います。
そのために、常に頭の中に自分が興味あること、知りたいこと、取り組んでいる活動のキーワードをいれておいて、メディアや人の話で得た情報でそれらに関係していることはひっかかるようにしたいです。

そうでないと、情報をただザルのように受け流すだけになってしまいそうなので。


マサチューセッツ工科大学オープンコースウェア http://ocw.mit.edu/index.htm
※建築(Architecture)は http://ocw.mit.edu/courses/architecture/

日本語圏でオープンコースウェアを行っている大学の一覧
日本オープンコースウェアコンソーシアム(JOCW) http://www.jocw.jp/Members_j.htm

北海道大学オープンコースウェア http://ocw.hokudai.ac.jp/index.php?lang=ja


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コメント 2

ozw1

これ良い取り組みですよね!
都市計・開発を仕事にしてる友達に薦めてみますww
by ozw1 (2011-01-04 16:17) 

natsukoaiba

ぜひぜひ薦めてあげてください!

教育ってある種の洗脳みたいなもので、つい自分が教わったやり方が一番正しいと思いがちですが、それを払拭する意味でも他大学の講義見るのは価値があると思いますよ。
by natsukoaiba (2011-01-04 23:26) 

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